最も小さい除湿機 日立HJS-D562 を買った。コンプレッサー式かデシカント式かハイブリッド式か。

今が6月だからといって梅雨のジメジメした湿気を解消したくて除湿機をというわけではない。今まで使っていた除湿機がたまたまこの時期に壊れてしまったのでやむを得ず、ということで買うことになった。

12年前に19800円で買ったナショナルF-YZB60。 

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写真はPanasonicのサイトからお借りした。私のは汚すぎて載せられない。

https://panasonic.jp/joshitsu/p-db/F-YZB60.html

二日前から焦げ臭い匂いが発生するようになった。使い続けると火を吹きそう…。古い機種なので修理は検討せず、新たに別製品を買うことにした。

除湿機には大きく別けて2種類ある。コンプレッサー式とデシカント(ゼオライト)式。以下にざっくりとした特徴を挙げる。(他にペルチェ式というのがあるが除湿能力がかなり低くてこれはまた別物)

●コンプレッサー式
 値段が高い
 電気代が安い
 除湿能力が高い
 冬になると除湿能力が下がる
 運転音が大きい
 重量が重い

●デシカント式
 ヒーターを使うので発熱する
 (他の項目はコンプレッサー式の逆)

どちらの方式を選ぶかはとても悩ましい。デシカント式は初期購入費用(イニシャルコスト)が安いのだが電気代(ランニングコスト)が高い。コンプレッサー式は除湿能力が高いのだが冬の寒い日はその能力が落ちる。

コンプレッサー式でも安いのがある…
冬、窓や玄関ドアの結露を防ぐにはデシカント式がいい…
運転音が静かな方がいい…

いろいろ悩むポイントはあるのだが、私が最も気にしたことは「大きさ」。
旧機種のナショナルF-YZB60は
高さ45.8cm×奥行19.0cm×幅34.9cm
で幅34.9cmが私にとっては大きすぎた。廊下に置いていたのだが結構邪魔だった。
最終的に決めたのが
高さ44.5cm×奥行17.4cm×幅26.9cmの
日立HJS-D562

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幅26.9cmはこの手の除湿機で一番小さい。狭い家にとって小ささは正義!

値段は 12,380円(税込送料無料)

他のスペックは(かっこ内は旧機種ナショナルF-YZB60)
【除湿方式】 デシカント式 (デシカント式)
【除湿能力】 5.6L/日 (5.8L/日)
【消費電力】 強460W/弱280W (強395W/弱200W) 電気代が上がるということだ…
【運転音】  強50dB/弱33dB (強48dB/弱30dB) 逆に小さくなったように感じるのだが…
【タンク容量】 1.8L (2.0L) なんでもっと大きくしないのだろう…水捨てるの面倒い
【質量】   5.3kg (5.4kg)  男性なら電気店から自転車で持って帰れる重さ

運転音が小さくなったのは良かった。カタログスペックとは逆だ。もしかするとdB数は大きくなっているが音の周波数が低くなっていてそう感じるのかもしれない。

あと甘酸っぱい匂いがするのだが、取説によるとこれは使っているうちに消えるらしい。本当かなぁ。ナショナルF-YZB60でも匂いはした。オイルのような匂い。運転ボタンを押した直後数分間だけ臭う。これは12年間直らなかった。

そして重大事実が判明したのだが、この機種、すごく熱い温風が出てくる。ナショナルF-YZB60も同じデシカント式だったがここまで熱くなかった。消費電力が増えた分はこれは内部ヒーターが大型化したのか。まあまあ驚くくらい熱い。デシカント式はヒーターで温めることによって除湿するらしい。そういえば除湿能力が高くなったような気がする。ガンガン水が溜まる。ナショナルF-YZB60よりもぜんぜん早い。これもカタログスペックと逆だ。しかしこれでは夏は使えない。使えないことはないが電気代が上がる。うちのエアコンは除湿能力が低くて、夏はエアコンと除湿機を両方点けることが多かったのだが、この機種でそれをやると室温が上がってしまう。まあエアコンは温度設定機能があるから室温は設定通りに抑えられるわけだが、電気代が上がってしまう。馬鹿馬鹿しい。いや!待てよ。除湿能力が上がったということは目標湿度に達する時間も短くなるということだから目標湿度に達したら運転を停止してしまえばいいのではないか。そうすればひょっとするとトータルで電気代は下がるかもしれない。どうなんだろう。夏になってみないとわからない。

今回機種を選ぶにあたって第二候補に挙がったのがコンプレッサー式の シャープ CV-H71 だった。最安値 ¥15,800(税込送料無料)。
サイズは
高さ48.0cm×奥行20.3cm×幅30.4cm
三辺ともちょっとずつ大きい。
プラズマクラスター機能が付いているのが魅力だった。ネットでプラズマクラスターは要らないという書き込みをいくつか見たが、私的にはこれはオススメの機能。喘息、花粉症の人には特に。

結局これより小さい 日立HJS-D562 を選んだ。

今回私は「大きさ」で機種を選んだのだが、除湿機選定でもっとも悩むのがコンプレッサー式にするかデシカント式にするかだろう。私もいろいろ検索して考えまくったがどっちが正解か今でもわからない。これは除湿機にとって永遠のテーマかもしれない。

と、そこで登場したのがパナソニックのハイブリッド方式。コンプレッサーとデシカントの両方が組み込まれている。しかし値段が倍なので、これは双方一台ずつ買うのと変わらないんじゃない?と思ったりする。
やっぱり悩ましい。

 

 

(追記)
新機種は「すごく熱い温風が出てくる」と書いたが、部屋の湿度が50%になると常温の風に変わることに気づいた。常温の風ということは内部のヒーターは作動しておらず、電気代もあまりかかっていないと考えられる。
旧機種のナショナルF-YZB60でもこのような「おまかせ運転機能」はあったが、これは弱運転では作動しない仕様だった。私は弱運転でないと音がうるさくて嫌なのだ。それなので湿度が高い日は運転して湿度が低い日は運転しないという運用をしてきた。
こんどの新機種日立HJS-D562は弱運転でも「おまかせ運転機能」が作動する。これならば湿度を確かめることなく毎日運転してしまえばいいのではないか。湿度が低い日はヒーターが作動せず、電気代もかからないと予想される。
タイマー機能についても新機種では何も設定しなければ10時間で切れる仕様になっている。旧機種でもこの機能はあったが、やはりこれも弱運転では作動しなかった。
つまり今度の新機種では、毎日朝起きたら運転ボタンを押して、あとは放置、という運用でいいような気がする。外がカラッと晴れてて窓を開ければ除湿機のスイッチを入れる必要がない日でもとにかく運転ボタンを押してしまっていいのではないか。
この運用方法でも電気代は上がらないのではないか。ヒーターの作動時間次第だろうが、つまり熱風が出てる時間と常温風の出てる時間がどのくらいの割合かということだろう。熱風か常温風かは吹出口に手を当てて確かめなければならないが、それらが切り替わるときには内部でカンッと音がするので、しょっちゅう手を当てなくても気づくことはできる。

とりあえず、毎日朝起きたら運転ボタンを押す、あとは放置、という運用で電気代が上がるかどうかを確かめてみることにしよう。

 

 

(2019/09/18追記)
3ヶ月経ったので電気代の傾向がハッキリした。結論としては電気代はまったく上がらなかった。旧機種を使っていた去年とまったく同水準。朝、スイッチを押して10時間自動運転するという運用をしてきて去年より稼働時間が増えたはずだが電気代は変わらなかった。消費電力のカタログ値も新機種の方が大きいはずだが変わらなかった。

気になるのはニオイ。3ヶ月経ったがオイル臭は消えてない。このままずっと消えないと思われる。我慢できるかできないか微妙なラインのニオイ。私はキッチンに置いているのでキッチンにいるときだけしか気にならないが、ベッドルームで使うとしたら問題になるかもしれない。

けれどもトータルでは大満足の商品。なにより小さくて邪魔にならないのがいい。お勧めの商品です。

 

 

(2020/02/08追記)
異音が発生することがある。カタカタカタという音。半日か一日で直る。けど音が鳴っている間はかなり気になる。

ニオイは消えた。使い始めて半年くらいで消えるということだ。まさか内部の潤滑油が切れてニオイは消えたが音が発生するようになったということはあるまいな?